ククログ(11)
PostgreSQL Conference Japan 2023 - Apache Arrow Flight SQLでPostgreSQLをもっと速く! #pgcon23j
なんともう2ヶ月前になってしまったのですが、PostgreSQL Conference Japan 2023でApache Arrow Flight SQLでPostgreSQLをもっと速く!という話をしてきた須藤です。
WebExtensionsのNative Messaging Hostが動作しなくなる問題と、その予防方法
結城です。
先日、当社製ThunderbirdアドオンのFlexConfirmMailとList Addons in Windows' Programs(以下、LAWP)について、「これらを同時に使用するとFlexConfirmMailが動作しなくなる」というお問い合わせを頂きました。 調査の結果、この現象はアドオン開発時に使用するNative Messagingという機能の使い方に起因するものであったことが分かりました。
この記事では、主に開発者向けの情報として、トラブルシューティング事例としてこの不具合の原因調査の過程を紹介しつつ、FirefoxおよびThunderbirdのアドオンの開発時のNative Messaging使用時の注意点を説明します。
利用しているgemと互換性のあるRubyのバージョンを調べる方法
はじめに
パッケージにRubyおよび必要なgemがバンドルされている場合、メジャーアップグレードにともない、バンドルされているRubyの処理系のバージョンも更新されていることがあります。
パッケージにバンドルされているgemのみ使用している場合には問題になりませんが、追加で必要なgemをインストールしている場合には、採用しているgemが新しいパッケージにバンドルされている処理系で動作するのかを知りたいことがあります。
今回は利用しているgemと互換性のあるRubyのバージョンを事前に調べる方法を紹介します。
Open Source Summit Japan 2023に参加してきました!
2023年12月4日~6日にかけて開催された、Open Source Summit Japan 2023に、クリアコードメンバーが「New Chapter of Fluentd, Rebranding and New Release Cycle (LTS)」と題して Fluentdの長期サポートを提供するためのパッケージに関する発表をすることになったので、応援&勉強を兼ねて参加してきました。
Fluent Package v5.0.2リリース - in_tailプラグインの重大な不具合の修正
こんにちは。Fluentdのメンテナーの福田です。
2023年11月29日に Fluent Package の最新版となる v5.0.2 をリリースしました。
Fluent Package とは、コミュニティーが提供している Fluentd のパッケージです。 2023年7月28日に、それまでコミュニティーが提供していたパッケージである td-agent v4 の後継として、 Fluent Package v5.0.0 をリリースしました。 今回のリリースは、そのパッチバージョンリリースになります。
この記事では、 Fluent Package について基本的なことを紹介しつつ、 Fluentd の最新動向をメンテナーの観点から説明します。 特に、このリリースでは、in_tailプラグインがエラーなく収集を停止してしまう、という重大な不具合を修正しています。 この不具合の性質と対策について重点的に解説します。
「脱オープンソース」が起こっている今、企業はどのようにオープンソース開発に関わるべきか
結城です。
近年、「オープンソースからの離脱」の事例が度々観測されています。 記憶に残る大きなニュースでは、2018年から2019年にかけてのRedis、MongoDBなどのプロジェクトの相次ぐライセンス変更がありました。 最近も、HashiCorp社がTerraformを非オープンソースライセンスに変更したことが話題となりました。 オープンソースからの離脱というわけではありませんが、RedHat社がRedHat Enterprise Linux(RHEL)のソースコードリポジトリの一般公開を取りやめて、ソースへのアクセスを自社のサポートサービス契約者のみに限定した事も、この流れと無関係ではないでしょう1。
このような状況を見ていて、「オープンソースって、もうアカンの? これからはSource Available?」「業務でオープンソース開発プロジェクトにコミットメントしても大丈夫なの? 将来性はあるの?」といった不安を抱いている人もいるのではないかと、オープンソース開発に参加していきたい企業のお手伝いを業務で行っている筆者は憂えています。
それがただの杞憂であればいいのですが、もしかしたらそういう方が本当におられるかもしれないので、今日はそのような切り口から「企業がオープンソース開発に関わる際に今考える必要がある事」を解説してみようと思います。
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GPLであってもソースの開示義務があるのはソフトウェアの使用者に対してのみであって、「誰でも自由にアクセスできるようにソースを公開する」義務はありません。ソースを公開している多くのケースは、「使用者に限定して、求めに応じてソースにアクセス可能とする」ためのコストが割に合わないからそうしているに過ぎません。 ↩
#OSSummit Open Source Summit Japan 2023にてFluent Package LTSについて発表しました
2023年12月5日、Open Source Summit Japan 2023において、「New Chapter of Fluentd, Rebranding and New Release Cycle (LTS)」と題して Fluentdの長期サポートを提供するためのパッケージに関する発表を行いました。 当日の発表内容を改めて紹介します。
世界の先駆者!?に聞いたOSS「肉の日リリース」の話
2023年入社組の屋代です。テストとドキュメントのエンハンスメントを中心に担当しています。
- ドキュメント上の更新日付を相談したら「肉の日リリースの29日で」と即答された
- 社内チャットに「ラピッドリリースサイクル」の話題が出た際、「肉の日リリースのパクリ」と発言があった
ことが相次いで関心がにわかに高まり、創業メンバーの1人である足永さんに話を聞く機会を作ってもらいました。
名付けて「肉の日サロン」です。
Firefoxの更新後にWebサービスのデスクトップ通知が表示されなくなった場合の対処法
結城です。
最近、Firefoxを更新されたお客さまから「LINE WORKSの通知が表示されなくなった」というお問い合わせを頂きました。 詳しく調査したところ、これはFirefox 107以降での仕様変更が影響しており、通知を表示するにはFirefoxの設定を変更する必要があると分かりました。 本記事では、調査の経緯ならびにその結果判明した設定内容について解説します。
なお、本記事で取り上げるのはLINE WORKSでの事例となりますが、他のWebサービスでも同様のトラブルが発生する可能性がありますので、参考にして頂ければ幸いです。
事例紹介 - PGroongaで異体字検索をいい感じに!
トピックスでも触れていますが、国文学研究資料館様向けのサポートサービスで、国文学研究資料館様が運用している国書DBの改良を行いました。 どんな問題があって、どんな改良をしたかについては、トピックスに記載のある動画で紹介していますので、そちらを見ていただければと思います。
この記事では、動画で紹介しきれなかった問題点、解決策の詳細について記載します。