web-browser
dbus-sendを利用して既存のFirefoxプロセスでサイトを開く方法
Firefoxのプロセスが既に起動している場合、新たにFirefoxを起動しようとすると、既に起動している方のプロセスにてコンテンツが表示されます。
その一方で、同一のプロファイルを指定してFirefoxを追加で起動しようと試みた場合など、そのままでは既に起動しているプロセスにてコンテンツを開かせることができない場合もあります。 すでにFirefoxが起動中だが、応答しない旨のエラーメッセージが表示され、Firefoxを終了し別プロファイルを利用するようにうながされます。 このような挙動になるのは、プロファイルを保護するためにロックがかけられている状態になっているためです。
今回は、GNU/Linux環境下においてそのような場合でも既存のプロセスでタブを開けるように、dbus-send
をどのように利用するとよいかを説明します。
Chromium Embedded Frameworkへのコントリビュート体験談
最近、ChronosというChromiumベースのWebブラウザの開発をしている橋田です。仮想化ソリューションと組み合わせて、Windows環境で動作する仮想化アプリとして提供するプロダクトです。
Chronosでは、Chromiumブラウザを自作のアプリケーションに組み込むためのフレームワークである「Chromium Embedded Framework」を使っています(以降「CEF」と表記)。
先日、Chronosの開発を通じて、CEFに簡単な機能追加のパッチを提供しました。 今回はその体験を元に、CEFへのコントリビュートの流れを紹介します。
後半には、さらによくわかる特別コンテンツ(?)もありますのであわせてどうぞ。
Google Chrome拡張機能のManifest V3におけるwebRequestでのブロッキングの継続利用
2020年に発表され、2021年のGoogle Chrome 88以降のバージョンで既に利用可能となっている、Chrome用拡張機能の仕様の大規模アップデートである「Manifest V3」では、それまであったwebRequest
と呼ばれるAPIが廃止されています。
ですが、いつまで可能かという期間は明記されていないものの、主に法人運用向けとして、特定の条件を満たすことでこのAPIの利用を継続できるようになっています。
この記事では、webRequest
によるブロッキングをManifest V3でも行う具体的な方法について解説します。