OSS開発支援サービス
「OSS開発支援サービス」はソフトウェア・アプリケーション開発を行っている企業向けにOSSを開発すること・OSSの開発に参加することを支援するサービスです。
1998年にオープンソースという言葉ができてから15年以上たった現在、OSSは当たり前のものとなり、オープンに様々な人が関わりながら開発されてきました。クリアコードでは、様々な場面でOSS開発に関わり、開発支援も行ってきました。OSS開発は、誰でも参加できて、誰もが参加することでより多様な広がりが期待できます。また、ソフトウェア開発を行う企業にとってもメリットがあるため、企業単位でOSS開発を行ったり、OSS開発に対して支援を行う会社が増えていくことはOSS開発にとってプラスになります。
企業としてOSSを開発すること・OSSの開発に参加することにはメリットがあります。たとえば次のようなメリットです。
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企業外の開発者とやりとりしたり、企業外の開発者が書いたコードを読むことで、企業内の開発者の技術力があがる
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使っているOSSの問題を手元で回避するよりも、OSS側で直した方がメンテナンスコストが低い
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企業の技術力をアピールする機会になる
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企業外の開発者に企業を知ってもらいやすくなる
もちろん、すべての企業にとってこのようなメリットがあるわけではありません。このようなメリットがある企業もあるということです。
そして、こういったことがメリットになると感じている企業の中でも「どうやって参加するのがいいのか」が分からない場合があります。こういったお悩みに対して、「OSSを開発すること・OSSの開発に参加すること」を支援するのがクリアコードの「OSS開発支援サービス」です。
サービス例
以下は支援の仕方の一例です。実際にこのサービスを提供するときは、以下の例をそのまま全部提供するのではなく、サービスを必要とする組織の現状にあった適切な支援はなにかを考えるところから企業と一緒に取り組みます。具体的な進め方も、相談・フィードバック・修正を繰り返して、都度必要な形になるようにしていきます。
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開発しているOSSの開発にクリアコードが参加する
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メンテナンスサポートをする
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プロジェクトの体制づくりのサポートをする
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使用しているOSSの開発に、企業が参加することを、クリアコードが支援する
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開発に参加する方法をワークショップ形式で伝える
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バグレポートをする前にレポートをレビューする
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機能提案レポートをする前にレポートをレビューする
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pull request・パッチを送る前にコードをレビューする
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自社開発したソフトウェアを、OSSにすることを、クリアコードが支援する
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ソフトウェアの一部をOSSにする場合、どの部分をどのようにOSSにするとよいかに関して技術面・ビジネス面から相談にのる
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OSSをメンテナンスすることに関する情報提供・技術的支援
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企業としてOSSの開発に取り組みたいという場合はお問い合わせください。どのように取り組むのがよさそうか、どんな支援が適切そうかなどを相談するところから一緒に取り組んでいきましょう。
こうしたサービスを提供することになった背景についてはOSS開発支援サービスを開始 #oss_gateをご覧ください。
クリアコードのこれまでのOSS開発支援実績
「開発しているOSSの開発にクリアコードが参加する」の事例をいくつか紹介します。
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Senna(Groongaの前身の全文検索エンジン)は未来検索ブラジルさんが開発をはじめたOSSです。Sennaの開発に参加し始めたのは2008年です。
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FluentdはTreasure Dataさんが開発をはじめたOSSです。Fluentdの開発に参加し始めたのは2015年です。
OSS Gate活動
2015年からはじまったOSS Gateは、「OSS開発に参加する人を増やす取り組み」です。
はじまりは、「OSSの開発に参加できる」ということを知らないと、新しくOSSの開発に参加する人も減っていく可能性があるという危惧でした。
OSSは世界に普及し、たくさんの人が知らず知らずに使うようになりました。OSSが普及したのは、OSSを使っている人だけでなく、OSSを開発している人たちがいたからです。しかし、OSSが普及して知らず知らずのうちに使っている人が増えるに従い、「OSSの開発に参加できる」ということが忘れられていきました。
これからもOSSが普及していくようOSSの開発に参加する人を増やしたい、そして増やす方法を見つけた、それがOSS Gateを始めた理由です。
現在は、OSSの開発に参加できること、参加するのがそんなに難しくないことを知ってもらうための1つの方法としてOSS Gate ワークショップを開催しています。
OSS Gateワークショップは「OSS開発に参加したことがない人」向けに作られたものです。実際、そのような人たちがOSS Gateワークショップに参加し、OSS開発に参加するきっかけになったと言っています。
OSS Gateは、趣味であろうと仕事であろうと用途や目的は関係なくOSS開発に参加する人を増やしたいという取り組みです。しかし、仕事でOSS開発に参加する人を増やす、という観点ではリーチしにくい部分があります。その部分をフォローするのがOSS開発支援サービスです。