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Cutter 1.0.8リリース

本日、C言語用単体テストフレームワークであるCutterの新バージョン1.0.8が肉リリースされました。

新機能

先日の2つの記事(その1その2)でも紹介しましたが、1.0.8の重要な新機能はHTTPインターフェースのテスト機能 SoupCutter です。SoupCutter では GNOMEプロジェクトで開発されている HTTPサーバー・クライアントライブラリの libsoup をバックエンドに利用しており、HTTPサーバーやクライアントプログラムのテストを簡単に記述できるようになっています。

SoupCutter の使い方は、前回の紹介記事に詳しく書いてあるので是非これを参考に使ってみてください。この記事では SoupCutterの使用例として groonga のHTTPインターフェースのテストを作成しているのですが、SoupCutter を使った HTTP インターフェースのテストは実際に groonga 本体にも取り込まれています。

また、1.0.8からFedoraのrpmパッケージや、Mac OS Xのportsパッケージ(MacPorts)、Debian、Ubuntuのdebパッケージもサポートするようになったので、これまでよりも手軽に Cutter を導入できるようになりました。

まとめ

汎用的なHTTPのライブラリを使ったとしても、C言語でHTTPインターフェースのテストを開発しようと思うと一手間かかってしまうのではないかと思います。しかし、HTTPのテストに特化したSoupCutterを利用すれば簡潔にテストを記述できる上に、その気になれば libsoup の豊富な機能をフル活用することもできるようになります。

ますます便利になった Cutter を使って、皆さんが関わっているプロジェクトのテストを作成してみませんか?