6月にギーク・ナード向けの本が出版されました。どちらも技術力はすごいけど人間関係が難しいような人を指す言葉として使われていますね1。
https://amazon.co.jp/dp/4873114993
ギーク向けということになっていますが、ギークの人よりも人間関係をうまくやれるギークではない人が読んだ方がよい内容になっています。話題の多くはどうすればうまい具合に仕事ができるかということです。職場でうまく立ち振る舞うにはこうしたらよいというのが著者の経験を元に書かれているのですが、元々人間関係が苦手な人には実践することは難しそうです。
経験を元に職場での立ち振る舞い方を話してくれる人が周りにいないなら参考になるでしょう。あるいは、この職場でこのままやっていっていいのか、と誰にも相談できずに悶々としている人にもなにかヒントがあるかもしれません。
唯一「人間関係が難しい」という部分に向き合っているのが『23章 「ナード」ハンドブック』のところです。ここには、ギーク・ナードはいかに問題があって、それに対応するにはどうしたらよいかということが書かれています。本書ではナードの"パートナー向けに書"いたとありますが、パートナーに読ませるのではなく、自分で読んでみるのはいかがでしょうか。自分が本当にギーク・ナードかの判断に使えます。読んでみて、書かれていることの多くが当たっていて、頭を抱えてパートナーに謝りたくなったのなら、あなたは本当にギーク・ナードなんでしょう。
1章が数ページの読み物、という構成になっており、どこからでも好きなところから読むことができます。別の章の話が前提にあるところには「何章を参照」というような記述があるので、関連がある章があるところから読み始めてしまっても大丈夫です。気軽に読むことができるので、目次を見て気になるものがあったら手にとってみてはいかがでしょうか。
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自称ギークの人は人間関係云々は関係なく「自分は技術力がある」という意味合いで使っているように見えます。ただ、明確な定義があるわけではなさそうなので、「なんとなく」や「雰囲気」で使うのがちょうどよい気がします。 ↩