2013年3月2日にDeveloper Migration 2013が開催されました。
Developer Migrationは今回が第1回目の開催です。エンジニアは変化にどう対応していけばよいか、に焦点を当てたカンファレンスです。4つのセッションとパネルディスカッションという内容で、セッションの内訳は開発系2つとインフラ系2つという幅広い話題を扱いました。
さて、そんなDeveloper Migration 2013で「開発者は仕事でリーダブルなコードを書けるのか?」というセッションをしてきました。
今回はSIerで働いている開発者向けに話しました。といっても、SIerとして働いた経験はないのでDevLOVE2012のときに聞いたことへの回答や、クリアコードでよいと思って実践しているやり方を紹介しました。クリアコードのやり方はやりすぎだと思われたかもしれません。例えば、1時間に1回以上コミットしているのは参加者のうち1割くらいでした1。
今回はパネルディスカッションもあり参加者とやりとりをする機会が多かったのですが、思い返してみれば「コードを書くといいです」ばかり言っていたような気がします。他の人にコメントしたときにネガティブに(否定するように)伝わってしまったりしないか、というような質問には「よりよいコードをコミットして伝えるといいのではないでしょうか」というように答えた気がします。よいコードを書くやり方を上司に提案してもなかなか受け入れられない、というような質問には「上司も一緒にコードを書いていますか?書いているんですね。書いているのなら、最近、私のコードよくなっていませんか?実は、こういうやり方をしているんです。チームでも導入してみませんか?というのはどうでしょうか」と答えたような気がします。コードを書く人たちならコードで伝えられることがいろいろあるんじゃないかと思っているのかもしれません。
あなたもコードで伝えてみませんか。
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1時間に1回以上のコミットができるかどうかはバージョン管理システムの種類には依存しません。Gitなどの分散バージョン管理システムでもできますし、Subversionなどの中央集権的なバージョン管理システムでもできます。実際やっています。 ↩