4月3日にschooで名著『リーダブルコード』を解説者と一緒に読み解こう 7章 制御フローを読みやすくするというWeb授業をしました。資料と内容の概要は告知エントリーにあるので、興味のある方は参照してください。
授業の中で回答したもののうちよい回答をしたものがあったので紹介します。質問は「新人プログラマーにどうやってリーダブルコードについて伝えるか」です。授業の録画で言うと「Q:リーダブルコードについては初日から教えますか? 48:17」のところです。
みなさんは新人プログラマーにどうやってリーダブルコードについて伝えていますか?本を渡して「これ読むといいよ」ですか?「一緒にこの本を読もう」ですか?
回答は「自分がリーダブルコードを書くことによりリーダブルコードを伝える。本を読んでおけとも言わないし、そもそも『リーダブルコード』という用語も使わない。」でした。本を読んだり、「リーダブルコード」という用語があるという知識は、「リーダブルコードが当たり前」になってからで遅くありません。まずは、自分がリーダブルコードを書くことでリーダブルコードを伝え、リーダブルコードを当たり前にしてください。
実はこのことはリーダブルコードの解説にも書いています。より詳しいことは解説を読みなおしてみてください。
ちなみに、今回の授業は「受けたい数」が625人、「受講者数」は399人だったのですが、受講者のなかで「まだリーダブルコードを読んでいない」という人が8割ほどいました1。おそらく、読んでいないけど「リーダブルコード」に興味があるという人が多いということです。このことから「リーダブルコード」という用語は普及していることがわかります。「リーダブルコード」の具体的な内容についてはまだ普及の余地がありそうです。
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正確に言うと、受講者のうち「リーダブルコードを読んだか」という質問に回答した人が29人で、そのうちの23人が「まだリーダブルコードを読んでいない」と回答しました。 ↩