2025年2月14日にFluent PackageのLTS(長期サポート)版の最新バージョンであるv5.0.6をリリースしました。
本リリースでは、Windows向けにいくつかの改善を行っています。
本記事ではFluent Packageの変更内容について紹介します。
Fluent Package v5.0.6
2025年2月14日にFluent PackageのLTS版の最新バージョンであるv5.0.6をリリースしました。 同梱のRubyを3.2.6から3.2.7に更新し、Fluentdのバージョンはv1.16.6からv1.16.7に更新しています。
本記事ではFluent Packageの変更内容について紹介します。 興味のある方は、以下の公式情報もご覧ください。
公式リリースアナウンス
- Fluent Package v5.0.6: https://www.fluentd.org/blog/fluent-package-v5.0.6-has-been-released
CHANGELOG
- Fluent Package v5.0.6: https://github.com/fluent/fluent-package-builder/releases/tag/v5.0.6
Fluentd 1.16.7の修正内容については、公式アナウンスであるFluentd v1.16.7 has been releasedを参考にしてください。
改善
Fluent Package v5.0.6では、以下の改善をしています。
- WindowsでFluentdサービスの設定を引き継げるように改善
また、Fluent PackageにFluentd v1.16.7を同梱したことにより、次の問題も修正されています。
- Windowsで
--daemon
オプションを指定して起動しようとするとNoMethodError
で失敗する - Windowsでサービスの開始と停止を短期間に行うとプロセスが残留したり、停止できなくなる
WindowsでFluentdサービスの設定を引き継げるように改善
従来のバージョンでは、Fluent PackageのWindows版でアップグレード時にサービスの設定が引き継げないという問題がありました。
そのため、Fluent Packageをインストール後に、サービス起動時のオプションをカスタマイズしていた場合には、 パッケージをアップグレードする際に、それまでの設定を再度反映しなおす必要がありました。
今回のリリースにより、Fluent Packageのサービス関連の次のレジストリの値を引き継げるように改善しました。
HKLM\System\CurrentControlSet\Services\fluentdwinsvc
:
Start
(サービスの自動起動の可否)DelayedAutostart
(サービスの遅延起動の可否)fluentdopt
(ログ出力先の設定などをカスタマイズするときに変更する)
まとめ
今回は、Fluentdの最新パッケージFluent Package v5.0.6 (LTS版)の情報をお届けしました。
パッケージでいくつかの改善を行いました。
長期の安定運用がしやすいLTS版をぜひご活用ください。
また、クリアコードはFluentdのサポートサービスを行っています。 Fluent Packageへのアップデートについてもサポートいたしますので、詳しくはFluentdのサポートサービスをご覧いただき、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。(FluentdのサポートサービスではEOLとなっているtd-agentからのアップグレードの支援もしています)
最新版を使ってみて何か気になる点があれば、ぜひGitHubでコミュニティーにフィードバックをお寄せください。 また、日本語用Q&Aも用意しておりますので、困ったことがあればぜひ質問をお寄せください。