ククログ(23)
ノータブルコード16 - APLプログラマはいかにC言語を書くのか
あまり世の中で知られてない言語として配列処理(Array-Processing)言語という一群の言語があります。いずれもAPLというプログラミング言語から発展したもので、J・Q・Kといった言語が代表的です。これらの言語は「Array Processing」の名前の通り、配列、とくに多次元配列の処理に特化しています。
APLの流れをくむ言語の最大の特徴は、極限までに切り詰められた簡潔さです。この言語を使うといくつかの記号を組み合わせることで、複雑な配列操作を表現することができます。例えば、フィボナッチ数列を生成する関数を例にとると、Kでは{x{x,+/-2#x}/!2}
という16文字で表現できます。もっと複雑な例を出すと、ライフゲームは、わずか138バイトで実装できます。
Mroongaでlock failedとなったときの復旧方法2021 - clearlockしてはいけない!
Mroongaの開発をしている須藤です。
2013年に書かれたgroonga/mroongaの.mrnファイルがlock failedとなった場合の復旧方法 - Y-Ken Studioという記事があるのですが、この記事に書かれているようにclearlock
を使ってはいけません!
Fluentd v1.13.0をリリースしました
Fluentd v1.13.0をリリースしました。
これまで何度かブログにて言及していますが、クリアコードはFluentdの開発に参加しています。 Fluentd v1.12.1からは、リリースを含めたメンテナンス作業にも関わっています。
今回は、v1.13.0の変更点のうち、使い勝手に関係ありそうな変更をいくつか紹介します。
なお変更点の詳細についてはv1.13.0のCHANGELOGを参照してください。
ククログの記事の書き方
結城です。
このブログ(ククログ)は現在、Jekyllで作られています。このWebサイト自体のリポジトリはgitlab.comで公開されているため、記事のデータを追加するマージリクエストをGitLabで送っていただくことで、社内のみならず社外の方からも記事を書いていただけるようになっています。
この記事では、社内に向けての説明も兼ねて、この記事自体を例に、ククログの記事の執筆から公開までのワークフローを説明します。
ノータブルコード15 - MySQLの全文検索でplease, could_you
Fluent Bit入門 - 軽量高速なログ収集ツール
Fluent Bitとは軽量高速なログ収集ツールです。ElasticsearchやApache Kafkaなどの様々なサービスにログデータを転送できます。
全体がCで実装されているのが特徴で、RubyベースのFluentdの兄弟プロジェクトという位置づけです。
この記事では、Fluent Bitに関する基本的な質問に答えて、具体的に使い始めるための最初のステップについて解説します。
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"Fluent Bit Logo" by The Fluent Bit Authors, used under Apache License v2.0. ↩
非推奨となったapt-keyの代わりにsigned-byとgnupgを使う方法
apt-key(8)
はapt 2.1.8より非推奨となりました。
Ubuntu 20.10 (Groovy)やそろそろリリースの時期が近づいてきたDebian 11(Bullseye)からはapt-key
を利用すると警告されます。
Warning: apt-key is deprecated. Manage keyring files in trusted.gpg.d instead (see apt-key(8)).
今回はapt-key
を使うのをやめて、代替手段へと(パッケージ提供側が)移行する方法について紹介します。
障害復旧機能を提供するcollectdプラグインの紹介(リモート関連機能)
システムやアプリケーションのメトリクス情報をあつめるソフトウェアの1つにcollectdがあります。
以前、障害復旧機能を提供するcollectdプラグイン(lua-collectd-monitor)について「障害復旧機能を提供するcollectdプラグインの紹介(ローカル監視機能編)」という記事で紹介しました。 株式会社セナネットワークス様からの発注を受けて開発したものです。
ただし紹介したのはそのうちの一部であるローカル監視機能についてでした。 今回は、リモート関連機能について紹介します。
OSSの法人向け技術サポート業務の中で行った、Thunderbirdへのフィードバック事例
結城です。
先日、Thunderbirdに提供したパッチが開発版に取り込まれ、その後Thundebrird 78.8.0にも取り込まれる運びとなりました。
このフィードバックは、法人向け技術サポート業務で受けたお問い合わせが起点となって行った物でした。この記事では、お問い合わせからフィードバックまでの経緯を簡単に振り返ってみたいと思います。
Apache Arrow 3.0.0リリース
Apache Arrow 3.0.0でのコミット数2位、マージ数3位だった須藤です。(積極的に開発に参加しているほうの人であるというアピールです。)
2020年1月26日にApache Arrow 3.0.0がリリースされました。