milter manager
メールフィルタープラグインであるmilterをPythonで簡単実装! - milterを実装できるようになろう編
以前の記事で、milter managerというメールフィルタを管理するための自由ソフトウェアを、GObject Introspectionに対応させてバインディングを生成することについて紹介しました。
milter managerは従来からRubyでmilterを作るためのライブラリーを提供してきましたが、今回のGObject Introspection対応によって、Pythonでmilterを作るためのライブラリーも提供するようになりました。
前回の記事では、実際にPythonで書いたmilterを動かしてみることについて紹介しています。
今回は、milter managerの機能を使ってPythonでmilterを作る方法について詳しく紹介します。
なお本記事の内容は、milter manager v2.2.5についての説明になります。
メールフィルタープラグインであるmilterをPythonで簡単実装! - milterを動かしてみよう編
前回と前々回の記事では、milter managerというメールフィルタを管理するための自由ソフトウェアを、GObject Introspectionに対応させてバインディングを生成することについて紹介しました。
milter managerは従来からRubyでmilterを作るためのライブラリーを提供してきましたが、今回のGObject Introspection対応によって、Pythonでmilterを作るためのライブラリーも提供するようになりました。
今回は、milter managerの機能を使ってPythonで書いてみます。 また、書いたmilterを実際に動かす方法も紹介します。
GObject Introspectionによるバインディングの(ほぼ)自動生成
前回、Mesonを使ってGObject Introspection対応のビルドシステムを構築する方法の記事で、Mesonを使ってGObject Introspection対応のビルドシステムを構築する基本的な方法を、milter managerというメールフィルタを管理するための自由ソフトウェアを事例に説明しました。
GObject Introspectionに対応することで、RubyやPythonなどのバインディングを(ほぼ)自動で生成できます。 milter managerは、これによって生成したPythonバインディングを利用することで、Pythonでmilterを作るためのライブラリーを提供できるようになりました。
今回は、GObject Introspectionによるバインディングの生成と利用について紹介します。
Mesonを使ってGObject Introspection対応のビルドシステムを構築する方法
最近、milter managerというフリーソフトウェアを Mesonというビルドシステムに対応させる作業を行っている福田です。
その主な目的は、RubyやPython用のバインディングを自動で生成できるようにすることです。
ライブラリーがGObjectを利用している場合、 GObject Introspectionを使えば(ほぼ)自動でバインディングを生成できます。
MesonにはGObject Introspectionサポート(Meson Integration) が組み込まれているので、Mesonを使うと簡単にGObject Introspectionを利用できます。
今回は、Mesonを使ってGObject Introspection対応のビルドシステムを構築する方法を説明します。
東京Ruby会議11での発表「アプリケーションへのRubyインタープリターの組み込み」とOSS Gateワークショップ2016-05-28 #tkrk11 #oss_gate
5月28日に開催された東京Ruby会議11で「アプリケーションへのRubyインタープリターの組み込み」と題して、アプリケーションにRubyを組み込む実装について話しました。
milter manager 1.6.4リリース
先日、milter managerのスケーラビリティ向上計画を紹介しましたが、そこに書いた内容を実装したmilter manager 1.6.4をリリースしました。(メーリングリストでのアナウンス)
milter managerのスケーラビリティ向上計画
milter managerの開発を始めたのが2008年の9月なので、2年と少し前になります。この当時はPostfixでmilterを使うというのはそれほど一般的ではありませんでした。しかし、最近ではPostfixでmilterを使うというのが選択肢の1つになっています。これは、Postfixのmilter対応が強化されたことと、Web上にPostfixでmilterを利用した事例が増えてきたことが大きな要因でしょう。