Mozilla(2)
Thunderbirdを既定のクライアントに設定しても他のアプリからOutlookが起動され続けてしまう問題を解消する
結城です。
当社のThunderbirdサポートのお客様から、「Thunderbirdを既定のメールクライアントに設定しようとしているのに、既定のクライアントにならない」というお問い合わせを頂きました。
Thunderbirdの設定画面から既定のメールクライアントに設定する操作を行ったり、Thunderbirdを再インストールしたり、あるいはWindowsの設定でmailto:
の関連付け先をThunderbirdに設定したりしたにもかかわらず、Office 365(デスクトップアプリ版)のExcelでドキュメントを「共有」しようとすると、ThunderbirdではなくOutlookが起動されてしまう、という状況です。
この記事では、問題の解決方法と発生原因を説明します。
Thunderbirdで特定のメールフォルダーが重複表示されたり内容が表示されなくなったりする問題の原因と回避策
結城です。
先日、Thunderbirdをお使いのお客さまから「旧PCから新PCにThunderbirdのユーザープロファイルを移行したところ、一部のメールフォルダーが重複して表示されるようになった」とお問い合わせを頂きました。
調査の結果、残念ながら詳細な原因の特定には至りませんでしたが、現象発生時の詳しい状況と回避策については明らかにできました。 そこで、同様の現象に遭遇された方向けに情報を公開したいと思います。
WebExtensions用Native Messaging HostをmacOS向けに安全に配布する
結城です。
Firefox、Thunderbird、Google Chrome、Microsoft Edgeなどのアプリケーション用の拡張機能(WebExtensions)は、セキュリティ上の制限のために、任意のローカルファイルへのアクセスや外部の任意のプロセスの起動といった処理を行えません。 そういった処理が必要な場合は、処理を代行する小型のネイティブアプリケーションであるNative Messaging Hostを別途開発して、API経由で実行する1必要があります。
当社のメール誤送信対策製品「FlexConfirmMail」のThunderbirdアドオン版も、一部の機能でNative Messaging Hostを使用しています。 このNative Messaging Hostは今までWindows用の物のみを提供していましたが、当社の法人向けThunderbirdサポートサービスのお客さまからのご要望に基づいて、FlexConfirmMail 4.1.5からはmacOS用のバイナリも提供するようになりました。 この過程で、macOS向けにNative Messaging Hostを頒布する際の知見が溜まったため、その要点を簡単に解説します。
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Native Messaging Hostだけは例外的に、ネイティブアプリケーションであってもAPI経由で起動できるようになっています。 ↩
Firefoxでウェブからダウンロードしたファイルの扱いを指定する方法
はじめに
Firefoxにはダウンロードしたファイルをどのアプリケーションで扱うか指定するためのポリシーがあらかじめ用意されています。 そのため、特定の拡張子のファイルを任意のアプリケーションで開くようにあらかじめカスタマイズする、というようなことができます。
今回は、Firefoxでウェブからダウンロードしたファイルの扱いをポリシーを使ってカスタマイズする方法を紹介します。
Firefox ESR 102に更新して特定のWebサイトが証明書のエラーで接続できなくなった場合への対処方法
はじめに
Firefox ESR 102 1 がリリースされてしばらく経過し、組織内のブラウザをESR 91からESR 102へと移行済みのところも増えてきました。 そのなかで、特定のWebサイトに関して、ESR 91まではアクセスできていたのにESR 102ではアクセスできなくなったというお問い合わせをいただくことがあります。
今回は、Firefox ESR 102にアップグレードすることで特定のWebサイトに接続できなくなるケースへの対応について解説します。
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ESRはExtended Support Releaseの略で、延長サポート版のFirefoxのこと。記事執筆時点の最新版はESR 102.5.0。 ↩
FlexConfirmMail(Thunderbird版)の推奨設定
結城です。
当社のメール誤送信対策製品「FlexConfirmMail」のThunderbirdアドオン版は、契約顧客からのご要望に応えるための改修を重ねてきた経緯もあって、多数の設定項目があります。 そのため、尻込みして使うことをためらったり、有効な設定の仕方が分からずあまり妥当でない設定の仕方をしてしまったりするケースがあるようです。
当社では自社内においても、ThunderbirdとFlexConfirmMailの組み合わせでの使用を推奨しています。 この記事では、これらの導入手順と当社の自社内向けの推奨設定1について解説します。
※2024年9月時点の設定項目に合わせて更新しました。
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Thunderbird 128およびFlexConfirmMail バージョン4.2.3時点での物(2024/09更新)。 ↩
Firefoxのメタインストーラーをカスタマイズ・更新する方法
はじめに
クリアコードでは、Firefoxサポートサービスの一環として、お客さまからの要望に基づいてカスタマイズしたFirefox(メタインストーラー)の提供もしています。 その際、Firefoxをお客様自身でもカスタマイズもしくは更新できるように、メタインストーラーの生成ツールもあわせて提供しています。
Firefox ESRのマイナーバージョンアップの際には、更新方法に関するお問い合わせをいただくこともあるので、 今回はメタインストーラーの作成キットを用いたカスタマイズ・更新する方法を説明します。
FirefoxでUI上からHTTPログを採取する方法
はじめに
Firefoxには、UI上からHTTPログを記録する仕組みがあります。 今回はESR78以降で正式に導入された、比較的新しめのHTTPログを採取する方法を紹介します。 Firefoxでウェブサイトへのアクセスに問題が発生したときの解析に役立つはずです。
Firefox ESR102以降で古いバージョンのTLSと3DESを有効にしてサイトにアクセスする方法
はじめに
クリアコードでは、Firefoxサポートサービスの一環として、お客さまからの要望に基づいてカスタマイズしたFirefoxの提供もしています。 要望のなかには、古いバージョンのTLS(1.0/1.1)での3DESの使用というものがあります。 古いバージョンのTLSの使用は情報セキュリティの観点からは非推奨なのは言うまでもありませんが、この要望で想定されているのは、システムの移行が済んでおらず塩漬けとなっている業務システムにアクセスする必要があるような場合です。
今回は、そのような事例に対応するために、Firefox ESR102ではどのようなカスタマイズが必要なのかについて説明します。
Thunderbird 102の法人向け変更点ご紹介
結城です。
去る2022年10月13日、Thunderbird 102.3.3がリリースされました。 これと同時に、9月20日付けでリリースされたThunderbird 91.13.1のサポートが正式に終了し、自動更新を通じて91.13.1の次のバージョンとしてThunderbird 102が提供されるようになりました。 管理者側で自動更新を停止している場合を除き、すでに更新が適用された環境がほとんどなのではないでしょうか。
この記事ではThunderbird 102のリリースノートに記載されている変更点のうち、特に法人利用へ影響がありそうな項目を抜粋して紹介します。 Thunderbird 102の変更の影響度を測りかねてまだ更新を適用できずにいる環境の運用担当者の方に、参考にして頂ければと思います。