Mozilla(6)
Firefoxのメモリ消費量が右肩上がりで増加する場合の対策
FirefoxをWindows Serverベースのシンクライアント環境で使っている組織において、Firefoxを更新したりWindows Serverをリプレースしたりといったタイミング以降で、急にパフォーマンスが低下しだしたというお問い合わせを複数頂きました。調査の結果、それらの現象は同一の原因である可能性が高い事、同様の対策が有効に作用する事が分かりましたので、その際に得られた調査結果を知見としてご紹介します。
グループポリシーでエンタープライズの証明書を配布した場合、IE(Edge)では閲覧できるページがFirefoxではエラーで閲覧できない場合があります
Firefox ESR52以降のバージョンは、security.enterprise_roots.enabled
をtrue
に設定しておく事で、Active Directoryのグループポリシー機能を使って配布された証明書をFirefoxに自動的にインポートできます 1。また、Firefox ESR60ではグループポリシー経由である程度の設定の制御も行えるようになりました。以前のバージョンのFirefoxでは証明書のインポートや管理者による設定の制御にはCCK2や独自形式の設定ファイルなどを別途用意する必要がありましたが、Firefox ESR52以降では設定も証明書の管理もActive Directoryのグループポリシーに一元化できるようになったという事で、Internet Explorer(およびその後継ブラウザであるEdge)をメインで運用しつつFirefoxも併用するという使い方をしやすくなってきていると言えます。
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なお、この機能はActive Directoryを運用していない環境でも、Windowsのレジストリを編集することで動作の検証が可能です。 ↩
mozregressionを使って、いつFirefoxの機能が壊れたのかを調べる
見つけた不具合をFirefoxにフィードバックする時には、それが後退バグである場合、いつの時点から不具合が発生するようになったのかという情報を書き添えておく事が大事です。この記事では、Firefoxの後退バグの発生時期を割り出す事を支援するツールであるmozregressionの使い方を解説します。
WebExtensionsによるFirefox用の拡張機能で組み込みのページのローカライズを容易にするライブラリ:l10n.js
(この記事は、Firefoxの従来型アドオン(XULアドオン)の開発経験がある人向けに、WebExtensionsでの拡張機能開発でのノウハウを紹介する物です。)
WebExtensionsによるFirefox用の拡張機能で設定画面の提供を容易にするライブラリ:Options.js
(この記事は、Firefoxの従来型アドオン(XULアドオン)の開発経験がある人向けに、WebExtensionsでの拡張機能開発でのノウハウを紹介する物です。)
MozReviewでのFirefoxへのパッチ投稿方法
(2019年4月12日追記) この記事で解説しているMozReviewは既に廃止されており、代わりにPhabricatorというツールを使うようになっています。この記事自体は歴史的文書として残していますが、パッチを新たに投稿したいという場合にはPhabricatorの解説を参照して下さい。
Firefoxへのフィードバックの仕方:Windows編
近年はOSS・フリーソフトウェアのリポジトリを公開する場所としてGitHubが選ばれる事が多くなりましたので、フィードバックをする際も、GitHub上のIssuesで障害を報告したり、Pull Requestという形で具体的なソースコードの変更を提案したりといった形を取る事が多くなりました。同様のフィードバック方法が、BitBucketやGitLabなどの競合サービスにおいても可能です。
apitraceを使ったfirefoxのWebGLのデバッグ例
はじめに
これまでにも何度か紹介してきましたが、クリアコードではGecko(Firefox)を組み込み機器向けに移植する取り組みを行っています。