Mozilla(5)
2019年5月4日前後から発生しているFirefoxのアドオン無効化問題の詳細な解説
「Firefox」でインストール済みアドオンが利用不能になる問題が発生中 - 窓の杜やFirefox 66.0.4 リリース、拡張機能全滅問題を修正 | スラド ITなどで既報の通り、2019年5月4日前後から一般向けのリリース版Firefoxでアドオンを一切使用できない状態が発生していました。緊急の修正版としてリリースされたFirefox 66.0.4およびFirefox ESR60.6.2で現象は既に解消されており、また、既にインストール済みのFirefoxに対してもホットフィックスが順次展開されていますが、本記事では今回の問題の技術的な詳細を解説します。
回帰テストの対象は適切に設定しよう
先日、Bug 1541748 - New tab and restored tab notified via tabs.onCreated can have invalid (too large) index という報告をFirefoxのバグトラッキングシステムに行った結果、提出したパッチがFirefox 68に反映される事になりました。
公開中のソフトウェアがWindows Defenderでマルウェアとして判定された場合の対応
当社ではIE View WEというアドオンを開発・公開しています。これはFirefox上で閲覧中のページやマッチングパターンに当てはまるURLのページをIEもしくは任意の外部アプリケーションで開くという物で、Firefox法人サポートでの需要を想定して、既存のアドオン「IE View」の仕様を参考にFirefox 57以降で使用できる形(WebExtensionsベース)でスクラッチで開発したという物です。
Firefox 67 以降でPolicy Engineによるポリシー設定でPOSTメソッドの検索エンジンを追加できるようになります
Firefoxのポリシー設定では、以下の要領でロケーションバーやWeb検索バー用の検索エンジンを登録することができます。
Firefox ESR60でタイトルバーのウィンドウコントロールボタンが機能しなくなる事がある問題の回避方法
Firefox ESR60をWindows 7で使用していると、ウィンドウコントロール(タイトルバーの「最小化」「最大化」「閉じる」のボタン)が動作しなくなる、という現象に見舞われる場合があります。Firefoxの法人サポート業務の中でこの障害についてお問い合わせを頂き、調査した結果、Firefox自体の不具合である事が判明しました。
Gecko Embedded: 60ESR対応のフィードバック
60ESR対応フィードバックの顛末
クリアコードでは Gecko(Firefox)を組み込み機器向けに移植する取り組みを行っています。
Firefox 64およびFirefox ESR60.4以降で可能になる、ルート証明書の自動インポートの方法
Firefox 52以降で可能になったエンタープライズの証明書の自動インポート機能は、WindowsでActive Directoryのグループポリシー機能を使って配布された証明書をFirefoxから認識できるようになるという物でした。そのため、Windows以外の環境では使用できず、また、WindowsでもActive Directoryを運用していない場合はレジストリを直接編集して証明書を配布する必要がありました。
PhabricatorでのFirefoxへのパッチ投稿方法
以前の記事で、Firefoxへのパッチ投稿の一手段としてMozReviewという仕組みがあることと、その使用方法を紹介しました。しかし、その後すぐにMozillaのコードレビューシステムがPhabricatorに完全移行してしまい、MozReviewの運用は止まってしまったようです。記事公開時点ではまだMozReviewを使う開発者が大半のように見えていたため、MozReviewの運用停止が近づいているということを把握できていませんでした。