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OSS開発支援サービスを開始 #oss_gate

クリアコードは「OSS開発支援サービス」の提供を開始します。

「OSS開発支援サービス」について

「OSS開発支援サービス」はその名の通り「お客さんがOSSを開発すること・お客さんがOSSの開発に参加することを支援するサービス」です。以下は支援の仕方の一例です。実際にこのサービスを提供するときは、以下の例をそのまま全部提供するのではなく、お客さんの現状にあった適切な支援はなにかを考えるところからお客さんと一緒に取り組みます。

  • お客さんが開発しているOSSの開発にクリアコードが参加する

  • お客さんが使っているOSSの開発に、お客さんが参加することを、クリアコードが支援する

    • 開発に参加する方法をワークショップ形式で伝える

    • バグレポートをする前にレポートをレビューする

    • 機能提案レポートをする前にレポートをレビューする

    • pull request・パッチを送る前にコードをレビューする

  • お客さんが開発したソフトウェアを、お客さんがOSSにすることを、クリアコードが支援する

    • ソフトウェアの一部をOSSにする場合、どの部分をどのようにOSSにするとよいかに関して技術面・ビジネス面から相談にのる

    • OSSをメンテナンスすることに関する情報提供・技術的支援

企業としてOSSを開発すること・OSSの開発に参加することにはメリットがあります。たとえば次のようなメリットです。

  • 企業外の開発者とやりとりしたり、企業外の開発者が書いたコードを読むことで、企業内の開発者の技術力があがる

  • 使っているOSSの問題を手元で回避するよりも、OSS側で直した方がメンテナンスコストが低い

  • 企業の技術力をアピールする機会になる

  • 企業外の開発者に企業を知ってもらいやすくなる

もちろん、すべての企業にとってこのようなメリットがあるわけではありません。このようなメリットがある企業もあるということです。そして、メリットがある企業を支援するのがこの「OSS開発支援サービス」です。

企業としてOSSの開発に取り組みたいという場合はお問い合わせください。どのように取り組むのがよさそうか、どんな支援が適切そうかなどを相談するところから一緒に取り組んでいきましょう。

サービスの紹介は以上です。以下はどうして「OSS開発支援サービス」を提供することにしたかについての話になります。興味があれば続きもご覧ください。

背景

実はクリアコードはすでに何年も前から同様のサービスを提供しています。

例として「お客さんが開発しているOSSの開発にクリアコードが参加する」の事例をいくつか紹介します。

SennaGroongaの前身の全文検索エンジン)は未来検索ブラジルさんが開発しているOSSです。Sennaの開発に参加し始めたのは2008年です。

Hatoholミラクル・リナックスさんが開発しているOSSです。Hatoholの開発に参加し始めたのは2013年です。

FluentdTreasure Dataさんが開発しているOSSです。Fluentdの開発に参加し始めたのは2015年です。

今回「OSS開発支援サービス」という名前をつけてサービス提供を始めた理由は次の2つです。

  • 「このようなサービスを提供していること」をわかりやすくるため

  • OSS Gateをもっと広めるため

前者に関してはこのようにブログを書いたり、問い合わせフォームに「OSS開発支援について」という項目を追加したりしています。飲食店で外にメニューがあると入るかどうかを決めやすい、というような感じです。

後者に関しては少し詳しく説明する必要があります。

OSS Gateは「OSS開発に参加する人を増やす取り組み」です。現在はそのための1つの方法としてOSS Gate ワークショップだけを開催しています。

OSS Gateワークショップは「OSS開発に参加したことがない人」向けに作られたものです。実際、そのような人たちがOSS Gateワークショップに参加し、OSS開発に参加するきっかけになったと言っています。

OSS Gateは、趣味であろうと仕事であろうと用途や目的は関係なくOSS開発に参加する人を増やしたいという取り組みです。しかし、仕事でOSS開発に参加する人を増やす、という観点ではリーチしにくい部分があります。そこをクリアコードでフォローできないかと考えています。

たとえば、OSS Gateワークショップの開催日と開催人数です。

現在、OSS Gateワークショップは奇数月の最終土曜日に開催しています。休日なので企業としてOSS開発に参加したいという場合に利用することは難しいです。ワークショップの内容はだれでも自由に使えるライセンスで公開しているので、自分たちで開催することもできますが、まだOSS開発に参加している人がいない場合は難しいでしょう。

OSS Gateワークショップの参加人数は徐々に増えていて、次回の7月30日開催分にはキャンセル待ちがでています。企業としてOSS開発に参加したい場合、企業内の開発者が一緒にワークショップに参加したくなりますが、多くの人数が一気に同日のワークショップに参加することは難しい状況です。

OSS Gateワークショップを業務時間中にその企業向けに開催するサービスをクリアコードが提供することで、企業での開催を推進します。これによりOSS Gateでリーチしにくい部分をフォローします。

OSS GateはまだOSS Gateワークショップだけに注力している段階です。OSS Gateワークショップに参加した人が、その後のOSS開発に関して相談できるなにかを提供したいね、という話もでていますが、まだその実現には至っていません。(興味のある方はOSS Gateのチャットで相談しましょう!)

企業でOSS Gateワークショップをやった場合も「OSS開発に参加する最初の一歩を踏み出した後のフォロー」が必要になることがあります。その場合はやはり業務時間にフォローして欲しくなるのですが、OSS Gateではまだそこをフォローできません。OSS Gateでフォローできるようになっても、企業内で秘密の情報を交えながらフォローした方がいいケースはフォローできません。そのようなケースはクリアコードでフォローします。

先日、Speeeさん向けにOSS Gateワークショップを開催しました。詳細はSpeeeさんのレポートOSS Gateにあるレポートを参照してください。

このとき、「OSS Gateワークショップの次の一歩のサポートもあるとうれしい」というフィードバックをもらいました。おそらくSpeeeさん以外もそう思うでしょう。クリアコードは以前からそのあたりをフォローするサービスを提供しています。そのサービスでOSS開発に参加する人が増えることはクリアコードとしてもOSS Gateとしてもうれしいことです。必要な人たちにこのサービスが届くように「OSS開発支援サービス」としてわかりやすくしました。

長くなりましたが、「OSS開発支援サービス」という名前をつけてサービス提供を始めた理由である次の2つについて補足しました。

  • 「このようなサービスを提供していること」をわかりやすくるため

  • OSS Gateをもっと広めるため

まとめ

「OSS開発支援サービス」の提供を開始したことを宣言しました。

このサービスを利用したい、自分たちも同様のサービスを提供したい(クリアコードとしてもOSS GateとしてもOSSの開発に参加する人が増えることはうれしいことなので、それをやりたいという企業を歓迎します)など「OSS開発支援サービス」に興味のある方はぜひお問い合わせください。相談しましょう。