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クリアコードに入社した理由: フリーソフトウェアを仕事にしたい

はじめまして、今年の2月にクリアコードに入社した横山です。この記事では、私がクリアコードに入社した理由のひとつである「フリーソフトウェアを仕事にしたい」ということについて、フリーソフトウェアやクリアコードに興味を持ったきっかけと、入社までの経緯をお伝えします。

フリーソフトウェアに興味を持ったきっかけ

私は社会人になってから本格的にプログラミングを始めました。研修や仕事でプログラミングに触れるにつれて楽しさを感じ、研修で触れたRubyがよさそうだったので、趣味でもプログラムを書いたりしていました。

その頃、何度か社内外の勉強会で発表する機会があり、既存のプレゼンテーションツールに不満を感じていました。そこで、新しいツールを探していたところ、Rubyで作られているRabbitというソフトウェアがあることを知り、次のような点が気に入って使い始めました。

  • テキストエディタで書けるのでバージョン管理しやすい
  • うさぎとかめのタイマーで経過時間とスライドの進捗がひと目でわかる
  • フリーソフトウェアなので不満があったら自分で直せる

しばらく使っていると、SlideShareにアップロードする機能がうまく動かないことに気づきました。Rabbitがフリーソフトウェアでなかったらそこで終わっていたのでしょうが、ソースコードが公開されていてすぐに読むことができたため、プログラマーとして成長したいと思っていたこともあり、自分で直してみる気になりました。

そこで送ったpull requestがこれです。おそらく、私が初めて送ったpull requestだと思います。数時間後には取り込んでもらえて、その日のうちに早くも修正が反映された新バージョンがリリースされました。すぐに好意的な反応をしてもらえたのが印象に残っています。

自分で使っているソフトウェアの問題を自分で直すことができるというところがとても気に入って、その後もRabbitを中心にいろいろなフリーソフトウェアに関わり始めました1

クリアコードに興味を持ったきっかけ

初めてpull requestを出してフリーソフトウェアに関わり出した頃の私は、Javaを使った金融系システムの開発や保守を仕事にしていました。公開できるシステムではなかったので、フリーソフトウェアに関われるのは夜間や週末になります。初めのうちはそれで満足していたのですが、だんだんもっと深くフリーソフトウェアに関わりたいと思うようになりました。

そんなとき、RubyのカンファレンスであるRubyKaigiの過去の資料や動画を見ていて、フリーソフトウェアを仕事にしているクリアコードという会社があることを知りました。本当にフリーソフトウェアを仕事にできるのか、にわかには信じられませんでしたが、会社のWebサイトやブログにビジネスについての情報が公開されていて、本当なんだと思いました。

入社までの経緯

そのうちクリアコードの選考プロセスであるパッチ採用に応募してみようと思っていたところ、偶然にもRabbitの作者の須藤さんがクリアコードの代表取締役で、クリアコードに興味はないかと声をかけてもらったのが入社の直接のきっかけになりました2

そして、今年の1月に今まで住んでいた札幌から東京に引っ越し3 、2月から入社となりました。

まとめ

私がフリーソフトウェアやクリアコードに興味を持ったきっかけと、入社までの経緯をお伝えしました。フリーソフトウェアやクリアコードに興味がある方に参考にしてもらえるとうれしいです。

  1. Rabbitには今もコミッターとして関わっています。私のRabbitへのコミットの一覧はGitHubで見ることができます。

  2. 特に採用試験のようなものはありませんでした。Rabbitまわりの活動が、すでにパッチ採用の選考プロセスとして認められていたようです。

  3. 引っ越す直前、札幌地区の勉強会などでお世話になっていた方々に(私の希望で小規模でしたが)送別会をやってもらいました。正直なところ札幌を離れるのに抵抗があったのですが、東京に行く勇気をもらいました。疲れたときはそのときにもらった紅茶を飲んでほっと一息ついています。