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RubyKaigi 2024にHelperとして参加しました! #rubykaigi

5/15 ~ 5/17 に開催されたRubyKaigi 20241に、Helperとして参加した児玉です。

この記事では、RubyKaigi 2024でのHelperとして参加した体験についてお話しします。

そもそもHelperとは?

RubyKaigi開催当日に会場で運営の手伝いをするスタッフを指します。 一般参加するのでは物足りないようなKaigi大好きな方を対象としています。 具体的にどんな作業をするのかとして、児玉の経験を一例として紹介します。

Helperとして具体的に何をするのか?

Helperの作業としては、誘導、受付、ノベルティ配布や同時通訳レシーパ対応などがあります。 私は、3日間Small Hall(#rubykaigiB)の誘導を行っていました。誘導の作業に焦点を当てて紹介します。 他の役割の作業が気になる方は、ぜひ他のHelperの方の記事などを見てください。

誘導としてのメインの仕事は、案内、扉の開け締め、落とし物の確認、セッションの開始と終了時間の報告、会場の設営や退去作業になります。 サブの仕事としては、進行する中で人員が必要な場所が出てきたらヘルプに向かうなどを行っていました。例えば、お弁当の搬入対応やおやつタイムにできる列の整備などになります。

Small Hallとは名ばかりで、250人ほど入る劇場になっていました。 それでも各セッションで満員になることが多く、最初は混乱する部分もありました。 しかし、Helper歴の長いメンバーのサポートもありつつ、お互いが前日の経験や考えた事を元に、どのように誘導すると効率的に対応できるかなど意見を出し合って進めていきました。 Helperとして即席で集まったチームとは思えない連携感で、短いようで長い3日間を乗り越えられました。

Helperとしては拙い部分もありましたが、参加者の皆様のサポートのおかげで何とかやりとおせたかなと思っております。

Helperとして参加してよかったこと

参加してよかったことは、大きく2つのあるので紹介していきます。

1つ目は、RubyKaigi参加者の皆様から「ありがとう!」の言葉をいただけることです。 後続のセクションで少し触れますが、私の個人的な参加理由が恩返しをしたかったという側面があったので、少しはRubyコミュニティに恩返しできたかなと思えたためです。

2つ目は、Helper業を通して知り合いが増えることです。Rubyコミュニティに入って間もない私のような人には、ぜひオススメしたいです。 RubyKaigi中の3日間はお互いをサポートしながら仕事をしていくので自然とコミュニケーションを取る機会がたくさん生まれます。その中で、一緒にご飯を食べに行ったりイベントに参加したりなどの機会が生まれるので交流の幅を広げられ結果として知り合いも増えます。

少しHelperに興味を出てきた方もいらっしゃると思うので、次にどうやってHelperとして参加できるのかについて紹介します。

どうやってHelperになるの?

こちらは応募制になっています。 RubyKaigi開催の約2ヶ月くらい前から下記のRubyKaigi公式アカウントにてHelper募集のアナウンスありますので、そちらから応募し、通ると当日Helperとして参加できます。 ちなみに、今年の2024年の募集はこちらでした。

なぜ、Helperとして参加したのか?

私のHelperとして参加した個人的な想いも紹介します。 Helperとして参加する大きな理由は、過去の恩返しをしたいという想いからでした。

私は、ひょんな理由で昨年から台湾に住んでいるのですが、中国語を話せず、知人もほとんどいなくて心細い状態でした。 そんな中、Rubyコミュニティの方にRuby Taiwanの存在を教えていただき参加することにしました。 Ruby Taiwanに参加する中で、Rubyを通して知人もでき、現在は心細さも感じず楽しく過ごせています。 言語や文化を超えて、Niceな仲間2が集うRubyコミュニティは、やっぱり素敵だなと思った次第でした。 こんな想いをRubyKaigi 2024に参加される方にも経験してほしい、そんな時間を提供する手伝いができたらと思い、Helperとして参加することに決めました。

Helperとして感じたこと

Helperとして参加してみて、改めてOrganizerの皆さんとRubyコミュニティの皆さんに対する感謝の気持ちでいっぱいになりました。 恩返ししたくて参加したのに、返す量よりも返ってくる量のほうが多いような気持ちになりました。

Organizerの皆さんは、半年以上前から開催地域との連携やスポンサーの方々との調整、さらには当日Helperとの調整などなど多くの準備をされておりました。(私が知らないだけでもっと沢山の仕事があると思っております。)さらに、当日に関しては進行がうまく進むようにイレギュラーにも迅速に適切に対応しつつ回してくださっていました。 Helperとして参加したからこそ、どれだけの準備や考慮がなされているのかを感じることができ、この感謝の気持ちを忘れずにいたいなと感じました。

また、Helperからのお願いにサッと応じてくださる方や、作業中に両手が塞がっている時にサッと手伝ってくださるようなNiceな人2が多く、Rubyコミュニティの皆さん無しには私はHelperとしての業務を全うできなかったのはないかと思うほどでした。

印象に残ったセッション

Helper同士で興味のあるセッションについて調整した結果、以下のセッションを部分的に聴くことができました。完全には参加できなかったものの、聴けた部分についての感想を残しておきます。

今回配属されたチームは、初めてHelper参加するメンバーが多かったので、来年もし機会があるのならば、この辺の調整を上手く回してもう少し多くのセッションを聴けたらなと思います。

It's about time to pack Ruby and Ruby scripts in one binary

ahogappaさんの発表資料

RubyとRubyのスクリプトを1つのバイナリーにパッケージングするKompo gemを作られたお話でした。 1つのバイナリーにすることで、環境に依存せずにRubyで書いたコードを実行できる未来は素敵だなと思いました。 使いやすそうだなと思ったポイントは、VFS上でファイルを読めなかったらローカルのファイルにフォールバックするという仕組みです。 開発していると実行しながら直したい部分もあると思うので、フォールバックする仕組みがあると都度パッケージングする手間が省けて便利で良さそうと思ったためです。

ERB, ancient and future

Masatoshi SEKIさんの発表資料

おそらく誰もが使っているERBの歴史について知れる興味深いお話でした。 eRubyERbLightからERBへの変遷を解説してくださっています。個人的にワクワクしたポイントは、2つありました。 1つ目が、eRubyの仕様に関して未来ではページが複雑化し、一部をメソッドで生成したくなるはずという予想を立てられたこと。 そして実際に実現するためのERbLightの実装を行い、その予想を未来で見事に的中させているくだりは、聞いていてワクワクしてきました。 2つ目は、ERBでテンプレート内のRubyコードをどのように保持して実行しているかは普段利用していても仕組みを全く知らなかったので、とても面白かったです。

まとめ

今回の記事では、RubyKaigi 2024にHelperとして参加した経緯から感じたことまでを紹介しました。

これからもRubyコミュニティに参加しつつ少しでもコミニュティに恩返しができたらなと思っています。来年のRubyKaigiにも、できればHelperとして参加して今年学んだことを少しでも次回に活かせたらなぁと考えています。

と同時に来年はRuby自体に少しでもコードで貢献できるようになりたいので、1つでも自分が話せるまたは意見を持てるトピックを作るを目標にやっていきたいです!

最後に、クリアコードでは、RubyKaigiへの参加を全面的にサポートしてくれます。参加費用の支援だけでなく、このイベントの参加を業務として認め、気兼ねなくコミュニティに貢献できる環境を提供しています。興味のある方は、クリアコードの採用情報もぜひご覧ください。

  1. プログラミング⾔語Rubyに関する世界最⼤級の国際カンファレンスです。

  2. 「Matz is nice and so we are nice」というRubyコミュニティの格言に由来し、互いに親切であろうという価値観を反映しています。