ククログ(8)
Fluentdを動かしてみよう!
こんにちは。Fluentdのメンテナーの福田です。
Fluentdは、様々なデータソースからデータを読み込み、様々な出力先へ転送することができる便利なフリーソフトウェアです!
今回は、Fluentdに興味がある、触ってみたい、という方向けに、Fluentdを手元で動かす方法を紹介します。 RPMパッケージ、DEBパッケージ、MSI(Microsoft Windows Installer)を使ってパッケージ(Fluent Package)をインストールする方法と、ソースコードから起動する方法の2種類を説明します。
ユーザーとして機能を確かめてみたい、という方や、Fluentdやそのプラグインの開発に興味がある、という方は、ぜひご覧ください。
dbus-sendを利用して既存のFirefoxプロセスでサイトを開く方法
Firefoxのプロセスが既に起動している場合、新たにFirefoxを起動しようとすると、既に起動している方のプロセスにてコンテンツが表示されます。
その一方で、同一のプロファイルを指定してFirefoxを追加で起動しようと試みた場合など、そのままでは既に起動しているプロセスにてコンテンツを開かせることができない場合もあります。 すでにFirefoxが起動中だが、応答しない旨のエラーメッセージが表示され、Firefoxを終了し別プロファイルを利用するようにうながされます。 このような挙動になるのは、プロファイルを保護するためにロックがかけられている状態になっているためです。
今回は、GNU/Linux環境下においてそのような場合でも既存のプロセスでタブを開けるように、dbus-send
をどのように利用するとよいかを説明します。
フィヨルドブートキャンプ様とOSS Gateワークショップをコラボ実施しました!
OSS Gateのワークショップの企画・実施をここ1年ほど担当している福田です。
OSS Gateは、OSS(オープンソースソフトウェア)開発に参加する「入り口」を提供する取り組みです。 フリーソフトウェアを推進する活動の一貫として、クリアコードはOSS Gateの活動に参加しています。 普段から定期的にワークショップを開催して、参加する方々にOSS開発を体験してもらっています。
今回、フィヨルドブートキャンプ様から素敵なコラボ企画をいただき、OSS Gateオンラインワークショップ - フィヨルドブートキャンプ特別版を2023年9月30日に実施しました。 この記事では、このコラボ企画について紹介します。
Win32 app isolationでアプリケーションを分離する方法
はじめに
ChronosというChromiumベースの業務ブラウザの開発をしている橋田です。 2023年6月14日、MicrosoftからWin32 app isolationという環境分離技術が発表されました。
今回このWin32 app isolationについて調査したので、使い方について紹介していきたいと思います。
なお、2023年12月現在、Win32 app isolationはOpen Previewであり、使用方法について今後変更される可能性があります。
fluent-package v5への更新【Fluentd.org記事翻訳】
今回の記事は、2023年7月に英語でリリースされたUpgrade to fluent-package v5 1の翻訳記事になります。
- 2023年8月にリリースされたFluent Package及びFluent Package LTS(Long Term Support)の説明
- 更新の手順
-
Written with Apache Licence 2.0 http://www.apache.org/licenses/LICENSE-2.0. Copy rights 2023 Fluentd project. 内容を日本語に翻訳。 ↩
PostgreSQL Conference Japan 2023 - Apache Arrow Flight SQLでPostgreSQLをもっと速く! #pgcon23j
なんともう2ヶ月前になってしまったのですが、PostgreSQL Conference Japan 2023でApache Arrow Flight SQLでPostgreSQLをもっと速く!という話をしてきた須藤です。
WebExtensionsのNative Messaging Hostが動作しなくなる問題と、その予防方法
結城です。
先日、当社製ThunderbirdアドオンのFlexConfirmMailとList Addons in Windows' Programs(以下、LAWP)について、「これらを同時に使用するとFlexConfirmMailが動作しなくなる」というお問い合わせを頂きました。 調査の結果、この現象はアドオン開発時に使用するNative Messagingという機能の使い方に起因するものであったことが分かりました。
この記事では、主に開発者向けの情報として、トラブルシューティング事例としてこの不具合の原因調査の過程を紹介しつつ、FirefoxおよびThunderbirdのアドオンの開発時のNative Messaging使用時の注意点を説明します。
利用しているgemと互換性のあるRubyのバージョンを調べる方法
はじめに
パッケージにRubyおよび必要なgemがバンドルされている場合、メジャーアップグレードにともない、バンドルされているRubyの処理系のバージョンも更新されていることがあります。
パッケージにバンドルされているgemのみ使用している場合には問題になりませんが、追加で必要なgemをインストールしている場合には、採用しているgemが新しいパッケージにバンドルされている処理系で動作するのかを知りたいことがあります。
今回は利用しているgemと互換性のあるRubyのバージョンを事前に調べる方法を紹介します。
Open Source Summit Japan 2023に参加してきました!
2023年12月4日~6日にかけて開催された、Open Source Summit Japan 2023に、クリアコードメンバーが「New Chapter of Fluentd, Rebranding and New Release Cycle (LTS)」と題して Fluentdの長期サポートを提供するためのパッケージに関する発表をすることになったので、応援&勉強を兼ねて参加してきました。
Fluent Package v5.0.2リリース - in_tailプラグインの重大な不具合の修正
こんにちは。Fluentdのメンテナーの福田です。
2023年11月29日に Fluent Package の最新版となる v5.0.2 をリリースしました。
Fluent Package とは、コミュニティーが提供している Fluentd のパッケージです。 2023年7月28日に、それまでコミュニティーが提供していたパッケージである td-agent v4 の後継として、 Fluent Package v5.0.0 をリリースしました。 今回のリリースは、そのパッチバージョンリリースになります。
この記事では、 Fluent Package について基本的なことを紹介しつつ、 Fluentd の最新動向をメンテナーの観点から説明します。 特に、このリリースでは、in_tailプラグインがエラーなく収集を停止してしまう、という重大な不具合を修正しています。 この不具合の性質と対策について重点的に解説します。