早いもので今年も残り10日になりました。今年のクリアコードは積極的に社外でも活動してきました。(おそらく)そのおかげで、はじめてお会いするときに「あぁ、名前を聞いたことがある」と言ってもらえることが増えてきました。ありがとうございます。
今回はククログ上で公開した今年の活動をまとめてみます。
1月
仙台Ruby会議01にスピーカーとして参加し、地方(たとえば東北)でプログラミングが好きな人がスキルアップするにはどうすればよいかということを自分の経験を基に話しました。
必ずしも東京などに出る必要はありません。場所よりも、こつこつと続けて少しずつよくなっていくことの方が重要です。そして、続けるためには「好きなこと」であることが大きな助けになります。タイトルが「まず好きなこと、そしてそれを続けること」となっているのはこのような理由からです。
2月
オープンソースカンファレンス2009 Tokyo/Springに参加しました。クリアコードがイベントに協賛したのはこれがはじめてでした。OSCでは展示スペースでライブ開発をしながら、迷惑メール対策ソフトウェア milter managerやMozilla関連サービスの紹介をしました。(ライトニングトークでもmilter managerを紹介)
インターンシップの紹介もしていて、ブースに寄ってくれたかくたにさんも紹介してくれました。ありがとうございます。
3月
ククログに書かれる技術情報は、CutterやUxUなど開発している・開発に参加しているプロジェクトのリリース情報がわりと多いのですが、この月はユーザ側から見た技術情報が2つありました。
どちらもたまにリンクされているので、役にたった方が少しはいるようです。嬉しいことです。
4月
このあたりからgroongaの話がでてきます。
どちらもすでに情報が古くなっていることが残念です。いつか最新の状況にあわせて更新したいですね。
Fennec(モバイル端末向けのFirefox)の話は1月からいくつかありましたが、Fennecで日本語を表示するための設定を公開したのは4月でした。この情報は今でも有効な情報です。
クリアコードのSubversionリポジトリを公開したのも4月でした。
5月
迷惑メール対策ソフトウェアmilter manager関連で2回話しました。
共有ライブラリから関数名を抜き出す方法を紹介しはじめたのは5月からです。
6月
6月もmilter managerについて2回話しました。
Mach-O形式の共有ライブラリから関数名を抜き出す方法も紹介しました。
7月
日本Ruby会議2009にスポンサー・スピーカーとして参加しました。ブースも出展しました。
4月から毎月groonga情報を公開していましたが、7月はRuby/groongaを使ったサンプルを公開しました。
Windows上で便利にgitを使うためのソフトウェアTurtoiseGitのtipsを紹介したのも7月です。
8月
8月はクリアコードではじめてのインターンシップを行いました。インターンシップでの成果も公開しました。
8月もmilter managerについて話しました。
共有ライブラリから関数名を抜き出すシリーズの最後としてPE形式の共有ライブラリから関数名を抜き出す方法も紹介しました。
ここでは扱えきれていない部分があるので、いつかその部分にも対応したバージョンを紹介したいですね。
9月
milterでtaRgreyを実現できるようになりました。
開発に役立つこととして、Emacsのこと、デバッグのこともありました。
10月
ハードウェアと連携するWebアプリケーションを実現するための1つのサンプルとして、(Webページ内の)JavaScriptからCPUの情報にアクセスするためのAPIを提供するFirefoxアドオンをリリースしました。
10月はとちぎRuby会議02にスポンサー・スピーカーとして参加しました。
テスト開発に役立つこととして、データ駆動テストを紹介したのも10月です。
10月は久しぶりに日本語のGTK+の書籍が出版された月でもありました。GTK+が得意なクリアコードとして、最近のGTK+/GNOMEまわりの情報も交えながら少し紹介しました。
11月
Firefox Developers Conference 2009にパネリスト・発表者として参加しました。
11月もテスト、もう少しいうと、テスティングフレームワークについての話題がありました。
12月
Ruby関連で2回話しました。
1つは札幌Ruby会議02へのスポンサー・スピーカーでの参加です。札幌Ruby会議はとてもグッとくるステキなRuby会議でした。札幌Ruby会議は動画まわりが強力なので札幌に行かなくても様子を観ることができますが、札幌でないとわからないこともあるのではないでしょうか。(もちろん、その逆もあるでしょう。)
2つめはコンテンツワンさん主催のRuby on Railsセミナーです。今までは「Rails」というキーワードで集まる方の前で話す機会がなかったので、今回のような機会があってとてもよかったです。ありがとうございます。やはり、ActiveLdapなどRailsと一緒に使うことを意識しているライブラリは、このような場で話す方があっています。
このRuby on Railsセミナーがクリアコードの今年最後のトークでした。
まとめ
月ごとに今年のクリアコードの活動をまとめました。
今年は2009/1/24の仙台Ruby会議01にはじまり、3月・4月以外は毎月どこかで話していました。また、OSCや日本Ruby会議などでは発表者としてだけではなく、スポンサーとしても参加しました。イベント運営にも多少は貢献できていたのであれば嬉しいことです。
イベント以外でも、20回以上のフリーソフトウェアリリースやソフトウェアの使い方の紹介など、技術面でも役に立つような情報を発信できたつもりです。お役に立てたでしょうか。
今年もありがとうございました。来年もクリアコードをよろしくお願いします。