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クリアコードの公開gitリポジトリ

すでにお気づきの方もいるかもしれませんが、先日から、クリアコードで開発したフリーソフトウェアが入ったgitリポジトリの公開を始めました。

リポジトリ内にはgit用のコミットメール送信スクリプトを含むgit関連ユーティリティ集「git-utils」CPUの使用率を表示するFirefoxアドオン「システムモニター」も含まれています。中には試し作りしただけのものなども含まれています。それぞれのソフトウェアはリポジトリ内に同梱されているライセンスにしたがって自由に利用できます*1

クリアコードは既存のフリーソフトウェアプロジェクトの開発に参加するだけではなく、新たにフリーソフトウェアプロジェクトを立ち上げたりもしてきました。中にはプロジェクトを立ち上げるほどでもないような小さなソフトウェアもあり、それらのソフトウェアはこのようにひっそりと開発していたりします。これらはフリーソフトウェアなので、有用だと思うものがあったのなら、ソースコードにアクセスし、自由に利用してください。

もっと自由にソフトウェアを利用できる世界になるとよいですね。

関連: クリアコードの公開Subversionリポジトリ

*1 設定しているライセンスはGPL/LGPL/MPLあたりです。

タグ: Ruby | Mozilla

この記事の続き

2010-06-08

Passenger用Muninプラグイン

みなさんはPassengerの管理下にあるRails/Rackプロセスをどのように監視しているでしょうか。

Muninを使った方法もあり、Dan Manges's Blog - Rails Application Visualizationgist: 20319 - munin plugin for passenger- GitHub)で公開されていたりします。このプラグインはpassenger-statusの結果をグラフ化しています。passenger-statusの結果はこんな感じになります。

----------- General information -----------
max      = 6
count    = 3
active   = 0
inactive = 3
Waiting on global queue: 0

----------- Domains -----------
/home/rurema/rurema-search: 
  PID: 17128   Sessions: 0    Processed: 38      Uptime: 4m 54s
  PID: 30722   Sessions: 0    Processed: 543     Uptime: 1h 14m 32s

先述のプラグインではこのうち「General information」の情報だけをグラフ化しています。でも、「Domains」の情報もグラフ化したいですよね。「Processed」を見れば妙にたくさん処理しているプロセスを見つけることができるかもしれませんし、「Uptime」を見れば長生きしすぎているプロセスを見つけることができるかもしれません。

ということで、るりまサーチのリポジトリrackngaのリポジトリに「Domains」もグラフ化するMuninプラグインを入れておきました。

インストール方法

Debian GNU/Linux前提です。

まず、るりまサーチをcloneします。

% git clone git://github.com/kou/rurema-search.git

プラグインを/usr/share/munin/plugins/にコピーします。

% sudo cp rurema-search/munin/plugins/* /usr/share/munin/plugins/

プラグインをroot権限で動かすようにします。

/etc/munin/plugin-conf.d/passenger.conf:

[passenger_*]
  user root

プラグインをインストールします。autoconfに対応しているので、自動検出してくれます。

% sudo -H /usr/sbin/munin-node-configure --shell --remove-also | sudo sh

munin-nodeを再起動します。

% sudo /etc/init.d/munin-node restart

5分もすればグラフに反映されるでしょう。

まとめ

Passenger用のMuninプラグインを紹介しました。

PassengerとMuninを使っている場合は導入してみてはいかがでしょうか。

タグ: Ruby
2010-06-14

最後の行から順番に読み込む小さなRubyのクラス

Muninのプラグインを作るときなど、大きなサイズのログファイルを解析する必要がたまにありますよね。そんなとき、ファイルの先頭から処理をしていくとファイルサイズが増加するにしたがって処理時間も増えていってしまいます。Muninのプラグインの場合は最近5分間のデータだけあれば十分なので、ファイルの先頭からではなく、最後から処理する方が効率的です。最後から処理すると、ファイルサイズが大きくなっても処理時間にはほとんど影響がありません。

ということで、ファイルの最後から1行ずつ読み込む小さなRubyのクラスを作りました。groongaのリポジトリに入っているので、groongaと同じライセンスで利用できます。

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class ReverseLineReader
  def initialize(io)
    @io = io
    @io.seek(0, IO::SEEK_END)
    @buffer = ""
    @data = ""
  end

  def each
    separator = $/
    separator_length = separator.length
    while read_to_buffer
      loop do
        index = @buffer.rindex(separator, @buffer.length - 1 - separator_length)
        break if index.nil? or index.zero?
        last_line = @buffer.slice!((index + separator_length)..-1)
        yield(last_line)
      end
    end
    yield(@buffer) unless @buffer.empty?
  end

  private
  BYTES_PER_READ = 4096
  def read
    position = @io.pos
    if position < BYTES_PER_READ
      bytes_per_read = position
    else
      bytes_per_read = BYTES_PER_READ
    end

    if bytes_per_read.zero?
      @data.replace("")
    else
      @io.seek(-bytes_per_read, IO::SEEK_CUR)
      @io.read(bytes_per_read, @data)
      @io.seek(-bytes_per_read, IO::SEEK_CUR)
    end

    @data
  end

  def read_to_buffer
    data = read
    if data.empty?
      false
    else
      @buffer.insert(0, data)
      true
    end
  end
end

以下のように使います。

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File.open("/var/log/groonga/query.log", "r") do |file|
  ReverseLineReader.new(file).each do |line|
    break if no_more_need?(line)
    # ...
  end
end

ログファイルから直近のログだけを取り出して処理したいときなどに利用してみてはいかがでしょうか。

タグ: Ruby
2010-06-23

第4期最終日

クリアコードは6月が期末なので今日が第4期の最終日になります。

今期になって初めて社員が増えました。2名増えたのでクリアコードは全員で7名になりました。

また、今期も前期と同様にいろいろなイベントに発表者として参加し(トップページにリストがあります)、これまで以上にたくさんの方とお話しすることができました。

業務でも継続してフリーソフトウェアの開発に関わってきました。いくつかはククログでも紹介してきました。

明日から第5期になります。これからもクリアコードをよろしくおねがいします。

この記事の続き

2010-06-30

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