クリアコードではFluentdの開発に参加しています。 以前の記事でも紹介した通り多くのプラグインの開発にも参加しています。
Fluentd v0.14系がリリースされたので、最近はプラグインをFluentdのv0.14 APIに対応させるようなプルリクエストを送っています。
移行手順については公式のドキュメントに説明があり、ククログにもいくつか記事があります。なので、やろうと思えばすぐにFluentd v0.14 APIに移行することができます。
Fluentdには600以上のプラグインがありますが、中にはメンテナンスが活発でない*1プラグインもあります。 今のところ足りないドキュメントがあったり、新APIに移行した事例が少なかったりして、新APIへの移行をためらっているプラグイン作者もいると思われます。
そこでFluentdのプラグインを安定してメンテナンスできる体制を構築し、Fluentdのプラグインを新しいAPIに対応する活動を活発にするためにfluent-plugins-nurseryというGitHub Organizationを作りました*2。
Fluentdのプラグインのために、安定したメンテナンス体制を提供することが目的です。
元のプラグイン作者が、何らかの理由でメンテナンスできない状態になったときに、メンテンスを引き取ることができる場所を提供します。
プラグイン作者がやることは少ないです。以下の簡単なステップを実行するだけで、最新のFluentdに対応する作業、issueやPull requestへの対応をfluent-plugins-nurseryのメンバーがベストエフォートで行います。 詳細はfluent-plugins-nursery/contactを確認してください。
fluent-plugins-nurseryの管理者が accepted
ラベルを付ける
プラグイン作者がTransfer ownershipする
プラグイン作者がGemのownerを追加する
fluent-plugins-nurseryの管理者が他の管理者もGemのリリースができるようにする
Fluentdのプラグインのメンテナンスに使う時間が足りないなー、新機能に対応したいけど難しそうだなーと思っているプラグイン作者はぜひfluent-plugins-nurseryまでご連絡ください。 もし、身の回りのプラグイン作者が、メンテナンスに困っている様子だったらfluent-pluguins-nurseryを紹介してあげてください。
*1 小さなプルリクエストを送っても半年以上マージしてもらえない
*2 rust-lang-nurseryを参考にしました
*3 See http://www.commit-email.info/
*4 マイナーなウェブサービスや使うのにものすごく手間がかかるもの
2016年11月26日にクラウドワークスさんでOSS Gateワークショップを開催しました。東京でのワークショップ開催は今回で6回目です。今回は24名の参加でした。
同日に札幌でもOSS Gateワークショップを開催していましたが、ここでの話は東京の話です。
以下、ワークショップ運営視点で今回のワークショップについてまとめます。
OSS Gateワークショップはもっとよくしていくために毎回課題を解決することにチャレンジしています。
今回のチャレンジは次の2点です。
OSS Gateワークショップは特定のだれかがいなくても開催できるように整備を進めています。今回はほとんど事前準備なしで「進行役」をできるかチャレンジしました。
OSS Gateワークショップではいくつかの役割があります。そのうちの1つが「進行役」です。進行役はワークショップ内容の説明や時間の管理などをします。
ワークショップの内容はシナリオという形でテキストでまとめたものとそれをかいつまんで説明用のスライドにしたものを用意してあります。それらの既存の資料を使うことでほとんど事前準備なしで進行役をできるかチャレンジしました。
今回はたださんが進行役にチャレンジしました。たださんは以下の状態です。
たださんがほとんど事前準備なしで進行役をできれば、「サポートメンター」(これも役割の1つ)を数回やった人はほとんど事前準備なしで進行役をできそうです。それを検証しました。
結果はほとんど事前準備なしで進行役をできることがわかりました。これは、参加者からのアンケート結果とたださん自身の感想から判断しました。
よって、「サポートメンター」経験者を増やすようにワークショップを続けていけば「進行役」不足にはならなそう(= 「進行役」に関しては特定のだれかがいなくても大丈夫そう)です。ということで、次回からは「サポートメンター」経験者を増やすチャレンジをします。
なお、同日開催の札幌でのワークショップも「進行役」未経験者が「進行役」をしましたが、アンケート結果によると札幌もうまく「進行役」をできていたようです。
今回からワークショップ後に公式な懇親会のような会を実施しました。これまでも何度か数人でワークショップ後にご飯を食べながら反省会のようなことをしたことがありました。そういう集まりが有用なら公式に開催するのがよいかもしれないということで今回は公式の懇親会の開催をチャレンジしました。
懇親会には13名が参加しました。懇親会では今後どうしていこうかということをざっくばらんに話すことができたり、次回のワークショップ参加を促せたりしたので有用なことがわかりました。
そのため、次回以降も何度か開催して検証する予定です。念のため、今回だけが有用だったのか、それとも多くの場合で有用かを検証します。
OSS Gateは2015年(去年)の10月から始まった取り組みです。10月は始めることを宣言した月で、実際に活動を始めたのは同年12月のOSS Gate を立ち上げようからです。そのため、今年の12月で活動開始から1年経ちます。
そこで、この1年の活動をふりかえり、次の1年をどうやっていくかを相談する集まりOSS Gate ふりかえり 2016を開催します。OSS Gateに興味ある方はぜひ参加して一緒にOSS Gateの今後のことを相談しましょう。なお、ワークショップに1度も参加したことがない人でも「OSS開発に参加する人を増やしたい!」という人なら問題ありません。また、ワークショップに(「メンター」ではなく)「ビギナー」で参加した人でも問題ないのでぜひ参加してください。
2年目はワークショップの開催地域が増えそうです。現在は、東京と札幌で開催していますが、2年目は沖縄と関西でも開催できそうです。まだ開催されていない地域での開催に興味のある方はぜひGitterで相談してください。開催に向けて調整しましょう。
ワークショップはこれからも奇数月の最終土曜日に開催します。次回は2017年1月28日です。現時点で空きは2名です。興味のある方は予定を空けて早めに申し込んでください。次回もビギナーの数に対してメンターが不足しているので、OSS開発経験者(これまでのワークショップに参加したビギナーの人も経験者ですよ!)はぜひメンターとして参加してください。
11月26日に東京では6回目になるOSS Gateワークショップを開催しました。
今回は次のことにチャレンジしました。
どちらもよさそうな結果だったので今後も継続します。なお、前者に関連するので、今後は「サポートメンター」の増加にも取り組みます。
今後は次のようなイベントがあるので興味のある方はぜひお越しください。
なお、札幌でのワークショップは次回は2017年1月21日に開催される予定です。イベントページは近日公開予定です。